Q:近頃、冷たいものを口にすると歯にしみるのですが、これってよく聞く知覚過敏でしょうか?
A:冷たいものがしみる場合、一般的に2つの原因が考えられます。
1つは単なる虫歯です。虫歯の初期症状として冷たいものが歯にしみることが良くあります。こういう初期の虫歯であれば、比較的簡単に治せるのであまり心配はいりません。ただし、虫歯はそのまま放っておいても自然になおるものではありませんし、進行すれば次第にズキズキと我慢できないほどの痛みとなってしまいます。ひどくなれば歯の神経を取ったり、抜歯することにもなりかねないので、早目に治療しておきましょう。
そして、2つ目に考えられるのが、ご心配されている知覚過敏です。知覚過敏とは、その名のとおり虫歯でもない歯が冷たさなどの刺激に対して過敏に反応し、痛みとして感じてしまう症状です。知覚過敏の多くは歯周病で歯茎がやせてきたり、歯の付け根がすり減ることで歯の神経に刺激が伝わりやすくなって起こります。患者さんによっては、歯ぎしりや噛み合わせが原因…なんてこともあるんですよ。
ですから、当院の場合では原因や痛みの程度を見極め、患者さんに合った治療法を提案しています。治療法としてはしみているところに薬を塗ったり、削って詰めるなどの処置を痛みの程度に応じて行います。
また、再発防止のためにも知覚過敏を引き起こす原因となった歯周病や噛み合わせを治すことも必要でしょう。いずれにしても、歯がしみるような場合は、早目に歯科医院で診てもらうことをおすすめします。